私はいま、不妊治療の真っ只中にいます。
日々の注射や通院、期待と落ち込みの繰り返しの中で、
「私たちの命は、どうやって生まれてくるんだろう」
と、ふと考えることがあります。
そんなときに出会ったのが、Netflixで配信中の映画『JOY 奇跡が生まれたとき』でした。
これは、世界で初めて体外受精で赤ちゃんが誕生したという、実話に基づいた作品です。

今向き合っている治療のルーツを知りたいな…
そんな気持ちが湧き上がり、この映画を観ることにしました!
映画『JOY』のあらすじと登場人物
舞台は1970年代のイギリス。
当時は不妊という言葉すら、あまり公にされていなかった時代です。
その中で、不妊に悩む女性たちのために、医療の限界に挑んだ医師や科学者、そして現場で支える看護師がいました。
彼らは、周囲からの非難や制度の壁に直面しながらも、体外受精という前例のない道を切り拓いていきます。
映画では、治療を受ける女性の想いや、患者と真摯に向き合う看護師の姿がとても丁寧に描かれていて、「これは誰かの物語ではなく、私たち全員の物語なのかもしれない」と感じました。
実話ベースなのに静かな力強さ
この映画の魅力は、決して大げさな演出に頼らないところです!
派手な感情表現や劇的な展開はありません。
けれど、その分リアルで、胸にじんわりと染みてくるものがありました。
特に印象的だったのは、関わる人たちが皆、どこか不安を抱えていながらも「前を向こう」としていること。
医師も、患者も、看護師も、皆が迷いながら、それでも信じる気持ちを手放さない姿に、何度も胸が熱くなりました。
心が揺れた瞬間
妊娠を望んでいる一人の女性として、この映画には共感する場面がたくさんありましたよ。
- 「人に理解されづらい苦しさ」
- 「治療に希望をかける気持ち」
- 「うまくいかなかったときの心の痛み」
など、私自身が経験してきた感情が、リアルに存在していたように感じます。
特に、ひたむきに患者に寄り添おうとする看護師の姿に、涙が出そうになりました。
ただの医療ドラマではなく、もっと根本的な、「人と人のつながり」がテーマとして流れている映画だと思います。
命の尊さと医療の裏にある挑戦
映画を観終わって強く感じたのは、「命は奇跡でできている」ということ。
私たちが当たり前のように受けている医療も、過去には理解されず、否定され、何度も失敗を繰り返してきた結果として今があるんだと思いました。
その積み重ねを知ることで、私自身が取り組んでいる治療にも、少しだけ意味が見えるような気がしました。
「どうしてうまくいかないの?」と自分を責めそうになるとき、この映画のことを思い出せば、「それでも進もう!」と思える気がします✿

今受けている治療の歴史を知ることって大切なことだな~と感じました!
この映画をおすすめしたい人
『JOY 奇跡が生まれたとき』は、不妊治療中の方はもちろん、妊娠や出産、命に関心のあるすべての人に観てほしい作品です。
女性だけではなく、是非男性にも観てほしいなと心から思います。
特におすすめなのは、
- 不妊治療中で心が疲れている方
- 医療の裏にある人間ドラマを知りたい方
- 命の誕生についてじっくり考えてみたい方
- 実話をベースにした静かな感動作が好きな方
観終わった後、疲れ切った心にやさしく寄り添ってくれる仲間が増えるような…そんな気持ちになれる映画だなと感じます✿
映画『JOY』を観て得られたもの
この映画を観て、「治療がつらい」と感じる気持ちが、少しですが軽くなりました。
なぜなら、自分のしていることが、決して一人だけの戦いではなく、多くの人の挑戦の延長線にあると気づけたからです。
このブログで何度も言ってきましたが、ひとりじゃないんです。
命を授かることがどれほど尊く、どれほど多くの想いと努力によってつながっているのか。
それを心で感じることができた、貴重な時間でした。
最後に
不妊治療の道のりは、本当に先が見えなくて不安になりますよね。
私も同じ気持ちですよ!
でも、『JOY』を観て、「大丈夫、まだまだ頑張れる」と思えました!
この映画は、奇跡のような命の物語であると同時に、「あきらめない気持ちの物語」でもあります。
心が疲れているとき、自分のペースで向き合いたいときに、そっと寄り添ってくれる映画です。
Netflixで配信中なので、気になった方はぜひ観てみてください!

きっとあなたの心にも、希望の光が差し込んでくれますよ♡
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