赤ちゃんを授かることをずっと願っていた私にとって、診断を受けた「稽留流産」はまるで心が凍りつくような出来事でした。
大切な命を失ったショックと、誰にも本音を打ち明けられない孤独感に押しつぶされそうになりながらも、心のどこかで、
「親には話したほうがいいのかもしれない、でも悲しませるだろうから話さない方が良い」
と思いながら過ごしていました。
今回は、そんな孤独感を乗り越えて母に「流産した」と伝えたこと、そこで受け取った言葉と、その瞬間の感動を赤裸々にシェアします。
同じ気持ちで葛藤している方に、少しでも勇気や安心を届けられたら嬉しいです。
なぜ「母に稽留流産を伝える」と決めたのか

大好きな友人と食事に行った時に、
- 私が抱え込み過ぎていること
- もっと主人を頼るべきこと
- お母さんには流産のことを話すべきこと
など、たくさんのアドバイスをいただきました。
特に、「親には言わない!」と頑なに決めていた頑固な私の気持ちは、彼女の言葉で変わりました。
そして、色んな思いが込み上げたんです。
隠しておく辛さ

痛みも涙も、ずっと一人で抱え込んでいると心が消耗していく気がしました。
最近、一人で泣いてしまう時間があったので、限界がきていたのかもしれません。
誰かに聞いてほしかった
専門家や友人とは違う、“生みの親”だからこそ話せることがある。
何も飾ることなく、強がることなく、ありのままに甘えられるのは、結局大好きな親です。
支えを受け入れたい気持ち
一人で頑張りすぎるのではなく、母の温かい愛情にすがりたい。
大好きなお母さんに支えて欲しい。助けて。
友人がアドバイスをくれたおかげで、私は救われたんです。
母に話すことを決意出来ました。
「今しかない」と思いました。
友人と別れたその日の帰り道に、スマホを手に母へ連絡を送ったんです。
母に打ち明けたとき

小さなためらいを胸に、電話をかけたのは最寄り駅のバスターミナル。
電話越しに母の声を聴くと、一気に涙があふれて止まりませんでした。
切り出し方
「実は、10月の人工授精で妊娠したの。
でもね、12月にね、大量に出血してね。
急いで産婦人科に行ったら、赤ちゃんが、もう育っていないって診断されたの。」
言葉にするだけで、胸がぎゅっと締めつけられる痛み。
涙は止まらなかった。
言葉にすることで、あの日の悲しみが蘇ったから。
母の第一声
「話してくれてありがとう」
その一言が、悔しさと寂しさで張りつめていた心をふわりと解きほぐしてくれました。
母も泣いているのが、すぐにわかりました。
私の反応
涙が止まらなくなり、息もできないほど。
言葉は続きませんでしたが、ただひたすらに泣いて、母に甘えました。
公共の場で、人目も気にせずにワンワン泣き叫んでいました。
心に残った母の言葉
母は以前、自身も流産を経験していました。
その記憶があるからこそ、私の痛みを深く理解してくれたのだと思います。
電話越しに聞こえた言葉は、どれも私の心にしみ込みました。
これらの言葉は、どれもが優しく、まるでそっと包み込まれるようでした。

特に「頑張りすぎないで」という言葉は、自分を責めていた私にとって、まるで救いの光のように感じられました
同じように悩むあなたへ

稽留流産を「親に伝える」ことは、正直怖いと思う方も多いはずです。
でも、私が実感したことが3つあります。
1.話すことで心が軽くなる
言葉にするだけで、胸に溜め込んでいた苦しみが外へと出ていく感覚がありました。
2.理解者がいる安心感
親という存在は、きっとあなたを深く想い、受け止めてくれます。
3.次のステップへの力になる
私は母の言葉のおかげで、更に前を向く勇気をもらえました。
きっとあなたにも、その一歩が踏み出せるはずです。
無理に明るく振る舞う必要はありません。
話すタイミングも方法も、あなたのペースで大丈夫。

あなたのそばにいる「理解者」を、どうか受け入れてみてください
最後に
稽留流産を母に伝えたことで、私は「一人じゃない」というあたたかさを改めて実感しました。
母の優しい言葉が、私の涙を感動に変えてくれたのです。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、どうか「話す勇気」を持ってみてください。
きっとあなたにも、そっと手を差し伸べてくれる人がいます。
そしてその支えが、未来への希望につながるはずです。
大好きな友人にも心から感謝しています。

私に話す勇気をくれて、本当にありがとう
私もあなたが悲しい時、不安な時は力になりたいです
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

私は今、すごく幸せです
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